持続可能な社会へのパラダイム・シフトに向けた情報発信サイト

フィンドホーン体験記第1章

フィンドホーン体験記第1章

ユートピア

音楽家の喜多郎さんに会った時僕はまだ18で、ヒッピーのヒの字も知りませんでした。ただ、僕にはひとつの夢がありました。理想の村ユートピアを築くこと。そこでは、黒人も白人も黄色人も一緒に暮らす。国境を越え、文化を越えて多くの人たちが集まる。地球的な新しい文化が生まれ、人間が自然と一体となって暮らす。

その時は、そんな場所がすでに存在するなど、思いもよりませんでした。

エマソン・カレッジとフィンドホーン

フィンドホーンについて知ったのはそれから三年後のことです。初めてエマソン・カレッジを訪れた時でした。スクール見学のために訪れ、講師や生徒たちと会いました。生徒の一人にブライアン・スワンというアメリカ人がいました。僕は彼に自分の夢を話し、その方法論をエマソンで学びたいと言いました。
「共同体の作り方を学びたいのなら、フィンドホーンかエマソンがいい」彼は言いました。
「フィンドホーン?」

その後、どちらに行ったらいいかで迷うのですが、結局、エマソンでシュタイナー哲学を勉強する道を選びました。

その後もフィンドホーンのことは何度も耳にするようになります。サセックス大学でザ・グループを作った時のメンバーだったダーリアンも、フィンドホーンに行ったことがあり、彼から多くのことを聞きました。

ただ、僕がフィンドホーンを訪れるのは、それからさらに三年後のことです。

大きなキャベツが育った共同体

当時、イギリスのニューエイジャーの間では、フィンドホーンは一大聖地でした。カリフォルニアでエサレン研究所がそうであったように、フィンドホーンに行ったことがあるかどうかが、その人のニューエイジ度を測る基準にもなっていました。

フィンドホーンとは、ピーター・キャディとアイリーン・キャデイ、そしてドロシー・マクレーンの三人が始めた共同体です。60年代初期、スコットランド北部でのことです。

アイリーンは神の声を聞くことができ、すべてそれをもとに動いていました。最初は少人数でやっていましたが、不毛な土地で巨大なキャベツを育てることに成功した時、共同体は注目されました。

そして多くの人たちが集まるようになりました。60年代後半には、世界中からヒッピーが集まったといいます。

その後も200人ぐらいの共同体員と共にコミュニティはどんどん成長していきました。農業を中心にやっていましたが、徐々に、ワークショップなどを中心とした教育活動へと移行していきました。

アイリーン・キャディが交信する神というのは、キリスト教でいう神というわけでもありません。もっとも大元は同じなのでしょうが、その思想は、一般にニューエイジ、神秘主義などと呼ばれているものに近いです。ポジティブ・シンキングと無条件愛というものが思想の中核をなしています。

フィンドホーンについて詳しく知りたい人は、これらの本を読むことを勧めます。

『フィンドホーンの魔法』ポール・ホーケン著 日本教文社
これはフィンドホーンに関する一番古い本で、僕がフィンドホーンに行く前に読んだ本です。

『フィンドホーンの花』アイリーン・キャディ著 日本教文社
創始者の一人であるアイリーン・キャデイさん自らが語る共同体の歩み。

『フィンドホーンへのいざない』寺山心一翁著 サンマーク出版
日本にフィンドホーンを紹介した人といったら何といっても寺山さん。その寺山さんが紹介するフィンドホーン。共同体員のインタビューも載っています。

寺山さんのホームページ
http://www.shin-terayama.jp/

『フィンドホーン旅行記』(漫画)八ノ矢著 自費出版
漫画ということでわかりやすい本です。初心者向け。共同体の建物が実際どんな感じなのかが絵と共にわかります。

これらの本はこちらのサイトから注文できます。
http://www.asahi-net.or.jp/~ey6h-wtnb/findlistR.htm

そこはエディターHiromitsuさんのサイトのワンページなのですが、管理者である渡部浩充さんは上記した本何冊かの編集者で、自らもフィンドホーンに関して情報を発信されています。
http://www.asahi-net.or.jp/~ey6h-wtnb/

フィンドホーンのオフィシャルサイト(英語)
http://www.findhorn.org/home_new.php

ニューエイジ運動の本

イギリス滞在中、僕は平和運動に関する本を書いていました。それで久司道夫さんをインタビューすることにもなったのですが、書いているうちに、ニューエイジ運動について書いたほうがいいのでは、ということになりました。というのも、望んでもいないのに、次から次へと、ニューエイジに関するネタ、人間、体験が襲いかかってきたからです。

僕は諦めてニューエイジ運動へと本のテーマを変えました。書くネタは十分過ぎるほどあり、フィンドホーンは必要ないともいえました。ただ、イギリスのニューエイジ運動について書いていて、フィンドホーンを取り上げないというのは、内なるジャーナリスト魂が許しませんでした。(ほんとうはわざわざスコットランドまで行きたくなかったのですが。実は、この頃結構疲れていたんですね。ニューエイジ漬けの生活を三年も続けていれば誰でもそうなるものです)

ということで僕は共同体に手紙を書き、自分の意思を伝えました。まず、体験週間プログラムを受け、その後で数日滞在して共同体員をインタビューしていいということでした。

僕はさっそく荷物をバックパックに詰め、ブライトンを後にしました。1986年、3月のことです。

続く

トランスフォーメーション・クイズ

さて、フィンドホーンとエマソン・カレッジには共通点があります。それは次のうちのどれでしょうか?

1、両方ともルドルフ・シュタイナーの哲学が母体となっている。
2、両方とも1962年に誕生している。
3、どちらも共同体である。

正解は次回

第2章

powered by Quick Homepage Maker 4.78
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional