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フィンドホーン体験記第4章

フィンドホーン体験記第4章

トランスフォーメーション・クイズ解答★

ロックという人は自然霊とコミュニケーションを取ることができましたが、ドロシー・マクリーンは妖精と交信することができました。では、その名前は何でしょうか?

1、ティンカーベル

2、ニーラ・コルセット

3、デイヴァ

正解は3です。ティンカーベルというのはピーターパンに出てくる妖精。ニーラ・コルセットというのは、『マリアエネルギー』のテレナローザ・梨衣さんが交信する天使の名です。

 その日もいつものようにキッチンでの仕事が始まった。まずは輪になってのシェアリング。順番に数字を言っていく。「7」「5」「8」「4」いよいよ自分の番がやってきた。
「1」僕は言った。
 みな驚いた表情で僕を見た。

 その日の朝のことだった。ブライトン出身のディードレは悲しそうな顔をしていた。
「どうしたの?」僕は訊いた。
「別に。何でもないわ」しかし、表情は明らかに暗かった。
「大丈夫そうには見えないけど」と僕が言ったかと思うと、彼女は去っていってしまった。通常ならばこの時点で、一人にさせてあげようと、僕の内向的な性格のほうは思うのだ。しかし、僕は外向的な性格を発展させようとしていた。(いや、彼女は悩んでいるのだ。これはぜひとも話を聞いてあげるべきだ)と外向的な性格はせきたてる。
 僕は思い切って彼女の後を追った。「何か問題があるんだったら話してくれないか」
「問題なんかないわ」彼女は怒って行ってしまった。
 やはり内向的な性格の言うことを聞けばよかった。外向的になるというフィンドホーンでの試みがすべて崩れ去っていくようだった。

 それが気分が1になった原因だった。
 後々わかったことだが、ディードレはフィンドホーンでの生活にストレスを感じていたという。つまり常にポジティブでいなければならないというプレッシャーにだ。彼女は人にずっといい顔ばかり見せてきた。常にニコニコ明るく振舞ってきた。ずっと人のために何かをしてきて自分のためにはしていないという状況に疲れてきたのだ。ここではいつも人がいて、独りになるスペースがあまりない。そのことにも窮屈感を感じ、少し独りの時間がほしかったのだという。

 そのすべてを、僕はキッチンで一緒だったスコットランド人のサンガにシェアーした。彼女は素晴らしい聞き役になってくれた。また、結果的にディードレにそれは必要なかったけれど、僕のしようとしたことはそれはそれで意味があったと慰めてくれた。着いた時は悲しい表情をしていたサンガも、この頃にはすっかり笑顔を身に付けていた。

ポジティブかネガティブか、それが問題だ

 ポジティブ・シンキング、これはフィンドホーンではとても重要なことだ。常にポジティブに考え、プラスの波動を出して生きていこうということである。だからここではポジティブな人が多い。体験週間のメンバーもそれは同じである。特にアンディとペギーはやたらと明るい。口を開くたびに無条件愛という言葉を連発する。

 毎日グループシェアリングの時間があり、真ん中に置いてある石を手に取ると発言のチャンスが与えられる。自分が感じていることは何でもシェアーしていい。といっても発言するメンバーは限られていた。23人中9人ぐらいだ。ルームメイトのトム、アンディ、ペギー、僕など。アンディとペギーはその時にもいつも、いかに僕らグループ全体に一体感があって、みんな愛に満ち溢れていて祝福されているかというようなことを言う。それに対して僕はいつも正直に発言する。気分のいい時はいい、よくない時はよくないと。

 当然のことながら、僕はアンディたちの発言に抵抗を持った。(ごめんなさい。あまのじゃくなんです)ポジティブであることは素晴らしいのだけれど、何か違和感を感じたのだ。そうだ。言葉にしなくても全身からそれが伝わってくれば問題ないのだけれど、言葉とは裏腹にそれが伝わってこない。だからうわべだけの表現に聞こえてしまい、口のうまい政治家のイメージがダブってしまうのだ。

 僕は中央に行って石を取り、席に戻って、言った。「僕はグループにはまだ一体感はできあがっていないと感じる。だって、ならば、なぜ残りの人たちは全然発言しないんだろう。それはたぶんみんなまだグループに打ち解けていない。あるいは自分の気持ちをシェアーできるまでの安心感をグループには感じてないからじゃないのかな。僕はそう感じるんだけど」

ニューエイジ・ゲーム

 これは競争ではなく協調することを学ぶためのゲームで、ブライトンのミディエイティング・ネットワークでも行われていたものだ。ペアーになって相手の動きをもう一人が鏡のように真似ていくもの、目隠しした相手を誘導していくもの、グループの中に目を閉じた状態で身をゆだねて、みながしっかり支えてくれるということを信頼するゲームなど。

 僕が一番気に入ったのは鬼ごっこだ。といってもただの鬼ごっこではない。鬼に捕まらないために唯一バリアを作る方法が、誰かとハグをする、つまり、抱き合うことである。従って、ゲームをやりながら、必然的に多くの人とハグをしてしまう。

 みんな次々にお互いとハグをした。普段ハグをしないような人たちまでし始めた。本当に楽しかった。子供に戻ったように、ただただ遊びに夢中になった。

 一通りのゲームが終了し、セッションは終った。でも誰も部屋を出ようとしない。トイレに行こうとか、庭に出ようとかする人は誰もいなかった。僕自身、子供が遊びをやめたくないような、まだこのままずっと遊んでいたい、というような気分に駆られていた。

 すべては自然に起こった。誰が始めたわけでもない。ほぼ同時に、隣の人とハグをし始めた。それは瞬く間に伝染し、一人とハグが終れば次の人、という具合に、全員に行き渡るまでハグをし続けた。僕はペギーともアンディともハグをした。深く深く抱きしめた。

 グループに一体感ができたかって? 僕に数字を訊いてごらん。答えは間違いなく「10」だ。

指圧

 フィンドホーンにはセラピールームがあった。あいている時は勝手に使っていいことになっている。何らかのヒーリングができる人は体験週間のメンバーにも何人かいた。ブリティッシュ・スクール・オブ・シアツの生徒は中でも人気があり、指圧の依頼がたくさんあった。

 僕はシャロンとアンディに指圧を施した。僕にとって指圧はこの頃一種の職人芸のようなもので、指圧をし始めると、急に全身が引き締まり、表情が真剣になった。腰から気を発するように、ツボを押していった。瞑想嫌いの僕も、指圧の最中は一種の瞑想状態になる。いやはやフィンドホーンのセラピールームは違う。普段は自分の部屋を使っていたので、こんなにきちんとした専門の部屋でやるのは初めてだった。おまけにこのシーンとした静けさ。親指はリズミカルに経絡の上を流れていった。

 次の日、二人とも病気になった。

続く

トランスフォーメーション・クイズ

ポジティブ・シンキングはフィンドホーン哲学の重要な部分を占める、と言いましたが、それを一番推し進めていたのは次のうち誰でしょうか?

1、ピーター・キャディ
2、アイリーン・キャディ
3、ドロシー・マクリーン

正解は次回

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