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自然農

有機農業自然農

アースデイ東京2008のテーマは「エネルギー」・「食」・「農」の三本柱です。地球温暖化対策や持続可能なライフスタイルというものを考えていった時、この三つは避けて通れないものでしょう。他でも最近、食と農に関して多くの人が意識を向けていて、パーマカルチャーや自然農の講演会に足を運んだり、マクロビオティック・クッキング教室や味噌作りワークショップなどに参加したりしています。Japan NewAge Networkでも昨年秋に「いのちをつなぐ食と農」というテーマでギャザリングを開きました。スピリチュアルな観点からも食と農は重要な要素です。何をどのように食べるかということは直接魂の成長に関わってきますし、また、何をどのように作るかということも、自然界との関わりにおいて無視できない部分です。自然農などで農作業をした場合、それ自体が瞑想的な行為につながりますし、人類の一員としてどのような食糧生産手段を選ぶかは、霊的な進化にも大きく関わってきます。

ということで、Zen・クエストでも食と農に注目したいと思います。「食」に関しては自然食のページで取り上げていますのでそちらをご覧ください。このページでは「農」について取り上げたいと思います。 

農というのは農業の農のことですが、現在人類は食糧生産の大部分を農業によって賄っています。そしてその大部分を化学肥料や農薬を使用する慣行農法によって営んでいます。そしてその慣行農業の大部分がグローバリゼーションの影響を受け、何千キロも離れた場所で生産されたものを莫大なエネルギーをかけて輸送するという手段を取っています。スーパーに並んでいる野菜や肉のほとんどが、アメリカ、オーストラリア、中国などから運ばれてきたもので、加工品なども原料の多くが海外から運ばれてきたものです。

化学肥料や農薬による人体と環境への害が最近叫ばれていますが、輸送というものも二酸化炭素を大量に放出し、温暖化を推し進める要因になっています。こうした要素を考えただけでも現行のシステムには様々な問題点があり、今、代替案に注目が集まっています。オルタネティブな農業には有機農法、自然農、バイオダイナミック農法などがありますが、ここではそれらの違いも含めながら、個々の方法にスポットを当ててみたいと思います。

有機農法

オーガニックということでも知られていますが、organic farming、つまり有機農法は慣行農法に替わる方法として大きく注目されています。無農薬栽培という言葉もありますが、作物を育てる時に考える必要のあることは肥料と農薬です。無農薬というのは農薬を使っていないということで肥料については言及していません。有機農法というと、通常は無農薬でなおかつ化学肥料を使用しない栽培法のことを指します。化学肥料を使わない代わりに有機肥料を使用します。減農薬という言葉もありますが、これは農薬の使用量を減らしただけで、農薬を使っていることには変わりないのです。しかも、厳密には量というより農薬を散布する回数を減らしていることが多く、年間39回散布するところを19回に減らしていたりということです。回数を減らしたぶん一回に散布する量や濃度を増やすということもあるので、厳密に量がどの程度減っているかも、状況によっては大差ない場合もあることでしょう。

農薬は害虫防止のために散布するものと、除草剤として散布するものとありますが、作物を育てる時に草と虫に対してどう接していくかということが大きな課題となります。農薬を撒かないということは草むしりに追われたり、虫を手で取らなければならなかったりするわけです。ですので、有機農法は慣行農法よりも手間がかかると言われています。

有機肥料には、わら、米ぬか、生ごみ、落葉、人間や家畜の排泄物などがあります。すべて自然界に還り、循環していくものなので、こうした肥料を使うことで、環境の汚染を減らすことができます。

日本有機農業研究会 
http://www.joaa.net/

自然農

自然農というものも今大きく注目されています。自然農法という言葉もありますが、自然農法は岡田茂吉さんが提唱しているものと福岡正信さんが提唱しているもののどちからを指し、自然農というと川口由一さんが提唱している農法を指します。川口由一さんは福岡正信さんの影響を受けているので、農法としては福岡さんのものに近いといえます。

自然農の三原則

1、耕さない
2、肥料、農薬を用いない
3、草や虫を敵としない

自然農について考える時、有機農法とどう違うのかということがひとつのポイントとなりますが、その一番目が田畑を耕さないことです。そして二番目が肥料を与えないこと。農薬を使用しないという点では、有機農法も同じですね。三番目が草や虫を敵としないということですが、有機農法でもやり方ややっている人によって必ずしも草や虫を敵としているわけではないので一概にはいえませんが、有機農法では、基本的には草を取ったり、虫を取ったりします。これに対して自然農では除草は必要最低限しか行わず、虫も生かしたままの場合が多いです。

なぜ耕さないのか

田畑を耕さない理由は、耕すことによって土の中の生物を殺してしまい、生態系を壊すと考えるからです。人間が耕さなくともミミズなどが土をいい状態にしてくれますので、耕すことはかえって土がやせる原因を作ることだと捉えています。

なぜ肥料を与えないのか

逆になぜ肥料を与えないと作物が育たないのかというと、土がやせているからであり、それ自体が耕すことから来ていて、耕さないことによって肥料を与える必要もなくなってくるという考え方です。また、肥料を与えることで作物を過保護に扱い、本来の力を奪ってしまうことにもなります。自然界の植物がすべてそうであるように、作物が自然界から与えられる太陽光や水などの力のみによって生きていくことをサポートすることが重要だということです。

なぜ草や虫を敵としないのか

ここでも、なぜ除草をするのかということから始まります。作物の周りの雑草が栄養分を奪ってしまって作物に行き渡らないからですが、これも雑草によっては害虫を寄せ付けないものもあったりするので、全部取ってしまうと新たな問題を呼び込むことになります。また雑草をえさにしていた野生動物が食べる草がないために野菜を食べるようになったりという害も出てきます。過保護ということでも、作物に雑草との競争に自ら打ち勝つ力を取り戻させてあげることが必要です。

虫に関しても同じことがいえ、虫の中には他の害虫の天敵となっているものもあるので、生態系を崩さないことによってすべてうまくいくようになっているという考え方からです。

気楽に自然農
http://iwazumi2000.cool.ne.jp/

バイオダイナミック農法

オルタネティブな農法にバイオダイナミック農法というものもあります。最近特にワインなどでバイオダイナミック農法で作られたものが多いですが、これはルドルフ・シュタイナーの哲学に基づく農法です。基本的には有機農法ですが、肥料の配合の仕方に特徴があり、また天体の動きに合わせて種まきや収穫の時期を決めることが独特です。

自然農との違い

自然農では耕さないことを基本としていますが、バイオダイナミック農法では必ずしもそこにこだわっているわけではありません。また、自然農では肥料を与えませんがバイオダイナミック農法では肥料を与えます。自然農では天体の動きには大きく意識を向けているわけではありませんが、バイオダイナミック農法では太陽、月、惑星(火星、水星、木星、金星、土星、天王星、海王星、冥王星)からの影響、四大元素(熱、土、空気/光、水)からの影響、星座からの影響を考慮に入れながら栽培を行っています。

有機農法との違い

耕すことと肥料を与えるという部分では共通していますが、耕すタイミングなども天体の動きに合わせて行っていることと、肥料の作り方も、惑星、元素、星座からの影響なども考慮に入れた自然界と宇宙全体の深い認識のもとに行われています。

ウインディーヒルズ・ファーム
http://www.hibikinomura.org/farm/windyhills/index.html

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